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「愚行録」を読んで

ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。確かな筆致と構成で描かれた傑作。『慟哭』『プリズム』に続く、貫井徳郎第三の衝撃。

「BOOK」データベースより



貫井徳郎の「愚行録」を読んだ。イヤミスと言われるだけあって読後感は決して良くはない。人なんて所詮、程度の差こそあれ、利己的な動物だろうし、恋愛なんてものを過度に美化しても嘘っぽくなるだけだからこういうのもありかなって。

映画は観てはいないが、小説では、一家惨殺事件の被害者であるエリート夫妻をよく知る人達の証言と悲惨な家庭環境で育った若い女性の独白で構成されており、証言者とインタビュアー、そして惨殺事件とは何の脈絡もないと思えるその女がどう繋がっていくのかが解せないまま読み進めるしかないのだが、映画ではその点、どう作り込まれているのか気になる。

あまり頭を働かせないで読んでいたからか、誰が犯人か最後まで分からなかった。まず、犯人が分かった段階で、「あっ!そうなんだー」次に、インタビュアーが誰だったのかを知って「おっ!そう来るかー」で、、ていうか、お前の目的は何だったの?? みたいな。そして、最後に小説の冒頭と繋がり「おい、マジかー」てな感じ。最後の「マジかー」に関しては、さすがに慣れもあって直ぐにピンと来たんだけど。被害者夫婦はかなりイケズな人達だと思うけど、結局はそのイケズさが殺される動機や要因ではなかったという結論。とどのつまり、少しばかり優雅に暮らしているだけの普通の人なのに不運にも殺されてしまったわけだ。 イケズな性格の人は世の中にゴロゴロいて、その誰もが何も特別変わった人間ではない _ 作者が言いたいのはそういうことか。もしそうだとすれば、この点がまさにイヤミスですな。

ネタバレしないよう気をつけて書いたけど、読んでないと意味通じないね。失礼しました。

 

松本若菜さん。映画の中では殺された妻の役を演じている。確かにいるんだよね。彼女みたいな学生が、あの大学には。まあ、分からんでもないけど、ディスリ過ぎちゃう?



 






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