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日記・仕事・回想・コラム・レビュー・レポート・小説&詩篇集/金沢のもくれん院長の気儘ブログ
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遅れてきた母の日

長女の永く険しい就職活動もようやく終わりを告げた。

本丸と位置づけていた企業からの内定を取りつけたのだ。祖父母達も私達以上に喜んでくれた。長女からの電話でその日の面接やOG訪問の様子を聞かされていた家内は、娘を取り巻く周囲の状況からもその厳しさを相当感じ取っていたようで、娘から内定取付の報告を受けるやいなや喜びと安堵の入り交じった面持ちで私に握手を求めてきた。

これまで「今日の面接はこうだった」「エントリーシートにはこう書いた」などと娘の報告を毎晩のように聞いていた妻は、彼女なりに時に元気づけ、励まし、そしてまたある時には慰めたりしながら今日この日へと漕ぎつけたわけである。

私はと言えば、二人の長電話の最中にちゃちゃを入れるくらいしか能がなかったわけで、父親としてはそれなりに心配はしてはいたものの、どんな結果が出ようとも前向きに考えればいいじゃない、とそう考えていただけなのだ。比較するのもなんだが、そんな意味では私より家内のほうが数倍感慨深いものがあったことは容易に推察できる。

考えるにある意味、この幸運はもしやこの二人で勝ち取ったのかもしれないとも思えるのだ。総じて母娘というものは、こうした節目節目 事あるごとに、父親という存在の割り込む隙のない関係を女同士築いてゆくものなのだろう。

いずれにしても妻にとっては、何より嬉しい「レイト・マザーズ・デイ」となった。

母から娘に当てたある手紙が今フェイスブック上でシェアを拡大させている。敢えてフェイスブックでなくブログで紹介する。
  


「母から娘への手紙」

私のかわいい娘へ。 私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

話をしているときに私が同じ話を何回も繰り返したら、「さっき同じこと言ったじゃない」なんて言って遮らずに、ただ耳を傾けていて。 幼いあなたが眠りに落ちるまで、私は幾夜も幾夜も同じ物語を読み聞かせたわ。

私がお風呂に入りたくないと駄々をこねても、怒って私を責めないで。
あなたが小さな女の子だったころ、言い訳をして逃げ回るあなたを追いかけてお風呂に入らせなければならなかったことを思い出して。

新しいものに対して私が無知であることに気付いたときは、そんな目で見ないで、ゆっくり時間をかけて覚えさせて。
覚えてるかしら、私があなたにたくさんのことを教えてあげたこと。
正しい食べ方、お洋服の着方、髪のとかし方、そして毎日ぶつかる人生の壁との向き合い方まで、ね。

私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

私が何を話していたか分からなくなってしまったときは、思い出す時間をちょうだい。
そして、もし思い出せなくても、心配したり、いらいらしたり、馬鹿にしたりしないで。
私にとって何よりも大切なことはあなたと一緒にいることだということを分かってね。

私が年老いて、以前のように歩けなくなったときは、やさしく手をとって。
あなたが初めて歩いたときに、私がそうしたように。

そんな日がきても、決してさみしいだなんて思わないでね。
私が最期の日を愛情に包まれながら迎えられるように、ただそばにいて。

ともに過ごした時間、ともに過ごすことができた幸せを、あなたに感謝しています。

満面の笑みと、いつ何時も絶やすことのないあなたへの愛とともに伝えさせて。
愛する、私の大切な娘へ。

            *心温まる希望に溢れたニュースをまとめた「自分ニュース」より抜粋 




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