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日記・仕事・回想・コラム・レビュー・レポート・小説&詩篇集/金沢のもくれん院長の気儘ブログ
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和倉でお泊り



東京から息子が帰ってきたので温泉に一泊だけ泊りに出かけました。ここは自宅から1時間ちょっとで来れる和倉温泉です。
宿泊は金波荘。20年以上も前になるでしょうか、まだ小さかった子供たちを連れて一度だけお邪魔したことがあります。しかしながらその時の記憶はもはや頭の片隅に追いやられ消え失せつつあります。もちろん前経営者さんの時代です。当時、社長さんとお会いする機会も多く、その度に某政府系金融機関の金利が10%近くの固定金利で政府系だけあって交渉もままならないと、そんな雑談をしばしば交わしたものでした。確かにあの時代、金利と現況のせめぎ合いで、経営者にとっては特に辛いものがありました。今となっては考えられない利率ですよね。



渡り廊下の奥に位置する野趣溢れる露天風呂。大浴場へは食後に行くことにして、まずはここで汗を流します。夕刻前だったので貸し切り状態。(^_^)/ 

 

食事は海鮮焼バイキング。郷土のお料理も色々と盛られていました。また、沖縄フェアーの期間中だったので、ミミガーやラフテー、サータアンダギーも出されていました。美味しかったです。温泉旅館の定番娯楽、ピンポンから始まり、ビリヤードやカラオケも楽しみました。



朝には大正7年に建造されたという「渡月庵」の前を通って少比古名神社まで散策しました。



早めにチェックアウトし、内海から外海の方へと向かいます。



その途中、田畑が広がる直海(のうみ)という地に立ち寄りました。ここは知る人ぞ知るスピリチュアルスポット。詳しくは5年程前にアップした私のブログ記事をお読みください。物語にして紹介しています。

「首を切られたお地蔵さん」










帰る場所





彩り鮮やかな八寸。菊菜の葛豆富や春菊のお浸し、煮梅貝や柚子風味の烏賊の赤造りなどなど。春ですねー。

先吸は、蟹身と蟹みその二色真丈の吸い物。

  

お刺身、美味しかった。 金沢中央市場直送だそうです。



煮物は料理長オリジナルの鰤大根。焼き物は甘鯛の西京焼き。





蓮根饅頭の揚げ出し。





帰る場所をいつもありがとう。今回は、実家には寄らずに帰ります。



ロビーの観音様。ゆっくりさせていただきました。有難うございました。



そう言えば、幼い頃に亡くなった父方の祖母に似ていることに今、気づきました。父も伯父も皆、あなたの胸に帰っていったのですね。









雷雪の如く 5.

 姉の部屋を出ると空は一段と高くなっていた。コンクリートの路面が明るく照らされている。漆田は徒歩で帰途すると村井に伝えた。街なかを歩いてみようと思ったのだ。街なかとは言っても、バスのロータリーを中心にその周辺に地元の商店や土産物を取り扱う店が数店あるだけである。倉西の話によると、姉は歩いて宿に通っていたらしい。車を所有していた形跡もない。ならば、生活していくうえでの姉の行動範囲もそれなりに狭いはず。であれば、そこで知り得る姉に関する情報はより濃密になろう。街中を歩いてみることも決して無駄にはなるまい。村井は少し意外な顔をしたが、それ以上何も言わず、自分の携帯番号のメモ書きを手渡し去っていった。

 アパートの各室を訪ねようと決めていた。村井を帰らせたのはひとりで訪ねようと思ったからだ。村井が同行することは当然躊躇せざるを得なかった。不意の訪問だ。万一、訝しがる住人がいれば大家である村井が矢面に立たざるを得ない。それは避けたい。後々のことも考え、村井には何も話さなかった。

隣の1号室から順々に全ての部屋を訪ね歩いた。上階の2室以外はチャイムを押しても全て応答なし。応対に出た2室の住人はいずれも別の旅館の仲居係だ。お昼休みを邪魔されて多少不機嫌ではあったが、真摯な態度に応対を拒否することはなかった。しかし、残念ながら彼女達からは特段、気になる情報は得られなかった。部屋を借りているほとんの者が数軒ある旅館のいずれかに従事している。だとすれば、彼らの勤務時間はまちまちで、日勤もあれば夜勤もある。今週末は旅館も忙しいはずであり、自室でのんびりしている者は少ないのかもしれない。私は、情報があれば提供してほしい旨の内容を記したメモを不在だった全ての部屋のドアに挟んでおいた。

 腕時計の針は午後の1時を少し回っていた。私はアパートを離れ、街の中心へと歩き出した。自らの湿った足音だけが耳に入ってくる。姉は毎日、どんな思いを抱いてこの道を歩き、仕事場に通っていたのだろうか。宿まで近いとは言っても女の足では10分は優にかかる。雪の日にはその倍の時間を有するだろう。そもそも、どうして姉はこの地で暮らし始めたか。確かに水は美味しく湯も素晴らしい。静かに暮らしてゆく分にはこれ以上ないかもしれない。しかし、果たしてそれだけだろうか。姉には親しい男がいたと村井は語った。男の存在が事実ならば、この地に姉を連れてきたのはその男ではないのか・・・

漆田の想像は徐々に確信へと固まりつつあった。



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矢田屋松濤園

片山津温泉、矢田屋松濤園に宿泊した。 

数寄屋造りの離れと趣のある日本庭園。浴衣に着替えて散策した。

       

昭和の歴代総理の書。 同じ色紙が一枚、実家の押し入れでみつかっている。

       

    

木戸孝允の書。別名 桂小五郎。幕末から明治にかけて活躍した政治家だ。

 




昭和モダンの大浴場で身も心も温かくなった。潮の匂いが懐かしい。


初夏のお料理。八寸にはアカバンサスの花が添えられていた。水無月真丈の先吸に刺身の四種盛り。

       

新緑の茶碗蒸し。沖目鯛の西京焼きに柳川風の牛鍋、穴子のマリネと夏野菜のバジル和え、その他、美味しくいただいた。

        

「三里四方の野菜を食せ」 おしながきの末尾に記されていた。朝獲れの野菜を新鮮なままに晩に食卓に並ばせるなら三里四方の農家から仕入れろ。京へ卸している仲買人の言葉が転じて、三里四方で採れた野菜を食べていれば延命長寿が叶うという意味になった。お品書きに書き添えることで地元の食材を使って調理していると料理長はいいたいのだ。

物流が急速に発展した今日、多くの野菜は大生産地から核となる消費地へと搬送されるようになった。一方で、初物を食べたいという消費者心理は以前にもまして増してきている。つまるところ、物流の発展は生産者の思惑と消費者の欲求を乖離させ、両者の距離をますます遠いものにしている。木に実り、完熟したトマトは美味しいが、今の物流の仕組みではとても完熟させるまでは待てない。そこで完熟前に収穫し、トラックや倉庫で完熟を待つというわけだ。これではミネラルたっぷりのトマトは期待できるはずもない。

これも今となっては昔の話だ。物流はさらなる進歩を遂げ、農薬漬けの外国産の野菜まで出回る時代になった。多少、栄養価が低いのは我慢できるが、さすがに健康を害するものは口にしたくない。T・P・Pが施行される次の時代、もしかすると「地産地消」からさらに一歩進んで「自給自足」がもてはやされるのかもしれない。

        


ひごとながむる大白山のなつかしきかな。

長女が温泉に招待してくれました。金沢から小一時間くらいの片山津。この地は私の産まれ育った地であり、両親の住む実家もあります。宿泊は矢田屋松濤園。かって私の祖父が経営していた旅館です。今は大手に売却されてはいますが、屋号は昔のまま残されています。現在の社長さんも運営システムは違いこそすれ、綿々と続く歴史と品格を大事に考え経営されておられるようで嬉しくなります。

お料理も美味しくいただきました。2月に泊まらせていただいた折のお献立も幾つか撮り収めましたので、それも併せて掲載します。盛り付け、器も品があり、目を楽しませてくれます。













旅館の朝ごはんはついつい食べすぎてしまいます。




















浮き御堂が情緒を醸しだしています。

ロビーには歴代総理の書がずらり。











祖父母と伯父、伯母の若かりし頃。政治家だった二人だから、政治家の方々はもとより皇室関係の方もたまに来館されていたようです。



幕末から明治維新にかけて活躍した桂小五郎の書は特に目を引きました。



片山津からの眺めが素晴らしい大白山。懐かしきそのふところに戻ることのできた一日でありました。












癒しの旅いろいろ

癒しのブログと銘打ったこのカフェで、その代表格とも言っていい「旅」について全く触れないのは可笑しかなあい?
そうお思いの方も少なくないはず。

確かにそうですね。実は、最近あまり旅行に行けてないので意識的にこの話題は遠ざけていたのです。でも、何時までもそういう訳にはいきませんよね。

分かっております。私とて、過去には国内外問わず人並みに旅行をしてまいりました。
今回は、そのなかから、いくつか紹介、言及してみようと思います。 

まずは温泉。
一番好きなのは、何と言っても「湯布院」! 
黒川だ、別府だのとおっしゃる方もおられるでしょう。でも私くし的には譲れません。

良宿なら「亀の井別荘」や「玉の湯」くらいしかないころからの、かれこれ30年来のファンです。
いつの頃からか 商業主義的部分が見え隠れし始め、今はと言うと見え隠れどころか、言わば・・丸出し。まるで「清里」のような感がございます。今は「清里」のほうが分かっているかもと思えるほど。

それでも腐ってもなんとかで、あのど田舎にある都会的な一級のセンスの良さは憧れ以外なにものでもないのです。
大人になって初恋の相手に出会ったような、それもちよー美人になってるそんな気持ち。最後に由布を旅して久しいので、今どう変わっているかは知らない。たとえ幻滅しようとももう一度訪れたい温泉だ。
 

感心したのが 阿寒湖の畔にある「阿寒 悠久の里 鶴雅」 
霧のたち込める大野天風呂も圧巻だが、特筆すべきは少ないサービス人員でも維持している最高のサービス。
館内のパブリックの至る所に隠しカメラが仕掛けてあって、お客様の動向をマスター数名が逐次チェック。

マスター室の中はテレビ局のディレクター室さながらで、幾つものモニター画面がボタンひとつで切り替わるようになっている。お客様の要望をいち早く察知し、マスターからの連絡で都度スタッフがすっ飛んでいくといったシステムだ。

だから大きな旅館であっても、お見送り時などは事務職員から調理方まで手の空いたものが出てきてご挨拶してくれる。個人のプライバシーがうるさい昨今だから、このシステムが今も運用されているか確認してはいないのだが・・。
またバイキングのメニューの豊富さにも驚かされる。北海道を旅するなら一泊ここで贅沢するのも悪くないと思いまーす。