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日記・仕事・回想・コラム・レビュー・レポート・小説&詩篇集/金沢のもくれん院長の気儘ブログ 【HALE OLA HOKULANI E KOMO MAI】
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祖母を偲んで

先日、押入れの中のダンボールを整理していると、今は亡き祖母の句集が出てきた。裏千家名誉師範でもあり、華道古流の教授、謡曲・加賀宝生流、社中の教授でもあった祖母が、16年前に著した自費出版の句集である。

全180ページにもなるその句集には、昭和33年から40年の間の作句がまとめられている。ところどころつまみ読みしていると、ふと ある文字が飛び込んできた。「孫男子出産」という文字。目次を確かめると昭和○○年とあった。私の生まれた年だ。初めて男子の孫が出来た喜びに溢れた素直な気持ちが表れている句で、嬉しくて涙が溢れてきた。

家族で食卓を囲むと、生前 祖母はよく私の顔を覗き込むようにじっと私のことを見ていることがあった。そんな祖母に、今の言葉で「うざったい」とでも言うのであろうか、そんな類いの言葉を口にし、邪険にしたをことを思い出す。

あの優しい眼差しが孫への愛しさから注がれていることを疑った訳でもないのに。あの時は本当にごめんなさい。そして、いろんな意味で祖母の期待を裏切った自分にも情けなく胸が押しつぶされそうになる。
 
 
 その声の花にみつなるうれしさを(併記:孫男子出産)
 心満つその喜びの男の子春
 その喜びにわれ掩はれし白蓮や


祖母曰く、「若き日のたわごと、汗顔の至り」と結んでいるように 確かに素人の徒然の句集に過ぎない。しかし私にとってはまぎれもなく珠玉の作だ。



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